世の男どもよ。どんなに今更格好つけても、女の子が本命チョコをあげる相手は既に決まっているのだ。

もうすぐバレンタインデーです。
恋してますか？（ボンバイェー！）


中・高校生のバレンタインデーは
朝、家を出た瞬間から戦闘モードです。

いつ、世間の婦女子どもが電信柱の影から出てきてもいいように
身構えておかなければならないわけです。

休憩時間に一人でトイレ方面へ向かうなど、決してやってはいけません。
「あのヤロウ、チャンスを作って期待してるんだぜ。
やだねえモテル男は」とか
いらぬ陰口をたたかれてしまうわけです。

廊下で出会う女の子は、すべて敵だと思わなければなりません。
声を掛けられたら、すぐに受け身ができるような
臨戦態勢が常に求められるわけです。

部活が終わると、いつもどおりさっさと着替えて帰ればいいのに
不自然な会話でゆっくりするのが常です。部室の前を女の子が通る度に
最前線の緊張感と妙なライバル心が充満したりするわけです。

女子のみなさんは、男子の会話に要注意です。
一日を通して、男子ども会話に決して「チョコ」という単語が
出てくることはありません。
そんなこと自爆行為だと男子どもはしっかりと理解しているわけです。

戦闘の最大にヤマ場は、校門を出るときです。
ここには数多くの女子たちが待ちかまえておりますが
校門へ向かう男子の目には、その女子どもの存在はもちろん確認できているわけです。

その中へ、身一つで通学チャリに乗って飛び込んで行く男子。
まるで神風特攻隊を見ているかのよう。

案の定、ほとんどが撃沈ですけどね。

そんな感じで中高校生の戦士たちは、一年で一番過酷な一日を過ごします。

すべて、モテない男たちの寂しい戯言だと思うならそれもよし。