ウクレレを見て思い出す

とあるショッピングサイトで
ウクレレを売っているのを見ました。

ウクレレと聞いて思い出すのが、大学時代に付き合っていた彼女。

大学卒業後、臨時で山奥の小学校に赴任したのですが
なにしろ田舎の小学校、校長を含めて男の先生3人と彼女だけ。
もちろん、音楽を教えることの出来る先生などいない。
自然と、女性である彼女に音楽指導の期待がかかるわけです。
でも、彼女はピアノを弾けない。

・・・彼女は、音楽の授業の伴奏をすべて
得意のウクレレでやっていたそうです。

すくすくと良い子が育つでしょう。


そんな彼女なので

私が「ちょっと一ヶ月ほど海外旅行してきます」と言うと
普通の女子大生なら「アタシも行く〜！」と言うべきところを
彼女の場合、「じゃ、アタシは沖縄行ってくる」と
ひとりで60リットルのザックを担いで一ヶ月野宿しながら旅して
私の帰国にあわせて、泡盛片手に帰ってきました。

私が「ちょっと県外に踊りに行ってきます」と言うと
普通の女子大生なら「え〜！また行くの〜！」とごねるところを
彼女の場合、「じゃ、アタシは洞窟潜ってくる」と
部活の仲間と共に川口ヒロシ探検隊ばりのヘッドランプ装着し
帰ってからコウモリがどうとか、誰それが洞内の湖に落ちたとか
そんな話をウレシソウに話してくれました。

もう1年以上会っていないので、元気してるかな、と思っていたら
この間電話がありました。

「昔貸したファミコン（注：初代ファミリーコンピュータ）のカセット、返してね」

女の子らしい部分もちゃんとあるんだけどなあ。

でも、女の子としてはもちろん、人間的に好きでした。